職務経歴書は自由書式ですが、何でもかんでも自由に書いていいわけではありません。
一定の書き方というものがあり、それに沿って書くことで、見やすく、分かりやすくなります。
ただし、一定の書き方に沿っていても、職務経歴を羅列した内容は誰でも書けるのでダメです。
この記事では、羅列が意味がない点を掘り下げて書きます。
職務経歴の羅列は意味がない話
冒頭でも述べましたが、履歴書のように仕事の経歴だけを書いた職務経歴書は意味がありません。
そもそも職務経歴書というのは、履歴書では書ききれない今までの仕事情報を詳しく記載する書類で、単なる経歴の羅列ではやる気がないと見られてしまいます。
では、具体的にどのようなことを書けばよいのでしょうか?
主な項目を並べてみると、
- 職務要約
- 職務内容
- 自己PR(得意分野・スキル)
- 資格
これらの項目に加えて時には、
- 志望動機
- 転職理由・退職理由
を書くこともあります。
基本的には最初に挙げた4項目について書いてまとめれば良いのですが、場合によっては志望動機や転職・退職理由を書きます。
その場合というのは企業が書くことを求めている場合です。
特に志望動機は応募が殺到するような人気企業・職種で募集をかける時に志望動機書として求めてくることが多いです。
指示が無い場合には無理して書く必要はありませんが、書いてもマイナスになることはありません。
ただし、職務経歴書の枚数が増えてしまいますので、先も読み進めてもらえるように冒頭に職務要約を書くことは大事です。
志望企業に合わせて書く
職務経歴書は自分の好きなように書けるので、何でもかんでも書いてしまいたいところですが、それでは書類選考には通過しません。
採用する側の企業は今回の募集でこんな人材が欲しいという条件があるので、その条件に合った職務経験のある求職者に応募して欲しいと思っています。
そのことを考えると、自分本位の内容が書かれた職務経歴書では採用する側が欲しい条件と一致しないということが多々起こります。
このミスマッチを防ぐためには、自分の職務経験の中で採用する側が求める経験・スキルに合ったものをピックアップして職務経歴書にまとめなくてはいけません。
その前提として職務経験の棚卸しをしっかりやっておくことが大事なのですが、もっと大事なのは志望企業の研究です。
実際に働いている人に取材できればいいのですが、それは難しいので、会社四季報や業界誌、雑誌、新聞、Q&Aサイト、転職口コミサイトなどを参考に企業研究をしましょう。
特に、転職口コミサイトのなかでも、転職会議やキャリコネなどは企業研究はもちろん面接対策にも使えるので登録しておきましょう。
お手本を参考にする
どうしても職務経歴書の書き方が分からない、そんな時にはお手本を参考にするのも一つの手です。
ネットが普及した今では検索をすればたくさんお手本が出てきます。
例えば、「職務経歴書テンプレート」で検索すれば、テンプレートを提供しているサイトが見つかります。
まずはこのようにして探してみてください。
次に、職務経歴書のお手本を手に入れたら、どのような構成で書かれているかを見ます。
オーソドックスな形では、職務要約、職務内容、自己PR、資格という構成で時系列に書かれたお手本が多いですが、ダウンロードするサイトによっては逆時系列になっていたり、キャリア式になっていたり、冒頭に職務要約ではなく自己PRを持ってきていたりします。
職務経歴書は特にこう書かないといけないという決まりきった形式はないので、自由に書いていいですが、基本的には一般的な構成に落ち着くはずです。
ちなみにこのお手本ですが、いくら自分の経験と全く同じだからといってそのまま提出するようなことは止めてください。
採用する側も、こういったお手本をチェックしたり、使い回しているような書き方をしているかをチェックしていますので、応募する企業だけのオリジナルの職務経歴書を作るようにしてください。